『ピンポン』
家族愛や恋愛関係を超えたひと言では現せない関係性が好き!
- 洋画、邦画、海外ドラマと幅広くご覧になられている間宮さんが、語りたくなる1本として選ばれたのは実写映画「ピンポン」。
- これまでに一番、何度も観ている作品なんです。初めて観たのは中学生ぐらいのときでしたが、圧倒的な青春のエネルギーが詰まっているので、今観てもアツい青春を追体験できるんですよね! キラキラした思いを今でも持てるような錯覚に陥れる。グッと来るセリフの連続なので、そのパワーに圧倒されて目頭がアツくなってしまうんですよ。
- ペコとスマイル、2人の友情に心を掴まれてしまうと?
- 2人はタイプの違う友人であり、ライバルでもある。互いに一番好きで、一番認めている相手で、でも負けたくない相手でもある最高の関係。僕、そういう関係性が大好きなんですよ。家族愛とか、恋愛関係を超えたひと言では現せない繋がりがめちゃくちゃいいんです!
- 何度も観ているだけあって、止まらないですね!
- はい。それからテンポもいいんですよね。スーパーカーの音楽も良かったですし、鎌倉を舞台にした映像の美しさも素晴らしい。そしてキャスティングもピッタリ。ペコ役の窪塚洋介さんと、スマイル役のARATAさんのハマりようったらないですし、スキンヘッドの中村獅童さんもグワァァーって感じがまさにドラゴンでした。
- 好きな作品について、よく友達と語り合ったりするんですか?
- 仲の良い人間は音楽や小説も含めて、趣味も似ているので、この作家が好きならこの映画が好きだろうと予測して話したりもします。でも、役者同士では…。好きな作品や演技について語り合うのがむずがゆかったりするので、あまりしないです(笑)。
- なるほど。ラインナップの中で唯一ボリウッド作品の「きっと、うまくいく」が気になったのですが、これはどんなきっかけでご覧になったんですか?
- ボリウッドは「スラムドッグ$ミリオネア」が公開された時に初めて観たんですけど、いきなり踊ることにすごい面食らったんです(笑)。なぜ、踊るんだ!?って。それで調べたら、すべての要素を取り入れるのがボリウッドだとわかった。友情、恋愛、笑い、歌、踊り、動物など、人間が関わる要素を全部入れる前提で映画を作っていることがすごいなと思ったんです。それで何本か観たんですけど、その中でも「きっと、うまくいく」は大傑作!人が生きる原動力などの要素が全て詰め込まれていて、170分もあるのにちっとも長く感じない。ボリウッドに限らず、すべての映画の中でも秀作で、観る人を選ばない老若男女が楽しめる作品だとも思います。お風呂でジャブジャブ歌うシーンは子供も楽しめるはず!
- 同級生の男3人の友情、消えたランチョーを追うミステリー的要素など見どころ満載の映画ですが、その中で間宮さんが一番語りたくなる部分は?
- 最後のシーンです。自分に大きな影響を与えた昔の友だちで10数年会ってなくても自分の中で消えない存在の人って、たまにいますよね。ランチョーはまさにそういう人で、周囲の人々の中に植えられた存在の種が、一緒にいなくても膨らんでいく。そのランチョーの魅力がグッと来るんです。映画は卒業後に姿をくらましたランチョーを捜す形で描かれますが、彼の人生だけをドキュメントタッチで描いても面白いと思います。そのくらい魅力的で興味深い人生を歩んでいる人物。それから、仲良し3人組が歌う「Aal Izz Well」にもハマって何度も聴きました(笑)。

- ピンポン
- ドラマ
- 才能にあふれ、卓球が好きで好きでたまらないペコ。子供の頃から無愛想で笑わないスマイルにとってペコはヒーローそのもの。だが、ペコは上海から来たチャイナに完敗してしまう。一方スマイルは、コーチに才能を見い出され、メキメキと実力をつけていく。現実の壁にぶつかったペコと強さに目覚めたスマイルに、またインターハイの季節がやってきた。
間宮祥太朗さんのマイリスト
※各作品のHuluでの配信には期限がございます。

- 間宮祥太朗(まみやしょうたろう)
- 1993年6月11日生まれ、神奈川県出身。
2008年にドラマ「スクラップ・ティーチャー?教師再生?」(日本テレビ系)で役者デビュー。「水球ヤンキース」(フジ系)、「学校のカイダン」(日本テレビ系)などのドラマ、舞台でも活躍。ドラマ「ニーチェ先生」はHuluにて放送中。読売テレビは1/20(水)、日本テレビは1/23(土)からスタート。出演映画「ライチ☆光クラブ」が2/13(土)、「高台家の人々」が6/4(土)から公開される