『ヒックとドラゴン』
名作が知られていないと、語りたくなっちゃう!
- アニメーションから洋画まで造詣の深い松井さんが今回、まず語りたい1本として選ばれたのは3Dアニメーション「ヒックとドラゴン」。
- これは知っている人は知っている名作なんです。簡単に説明しますと、ドラゴンが普通に生活している世界の中で少年が子供のドラゴンと知り合って友情を築き上げ、一緒に空を飛ぶというお話なんですが、言葉が通じない中でお互いの心を理解していく―。その少年とドラゴンの成長過程が本当に心を打つんです!もちろん、言葉が通じないからうまく行かないこともあるんですが、それを乗り越えていくところがすごくいいんです。だから、“隠れた名作”になるのではなく、より多くの方に観ていただきくて。続編もあるのですが、日本では公開してないので、ぜひHuluさんで配信していただきたい!
名作なのに知られていないと、語りたくなっちゃうんです!世の中にはそういう作品が溢れ過ぎているので、ツラくて!ただ、私は語り過ぎて相手を引かせてしまうところがあるので、友人にはあまりしないようにしてます(笑)。 - ほかにアニメで語りたい1作は?
- 今でしたら、アニメの「TIGER & BUNNY」。ハリウッドでの実写版が決まったヒーローもので、そのヒーロー1人1人にスポンサーが付いていて、肩のところに“牛角”とかって企業名が書いてあるんです。こういった設定は実写版でも生かされると聞いたので、ぜひ漢字の“牛角”は残していただきたい(笑)。ハリウッド版に向けて、アニメ版を見て期待値を高めていただけたらと思いますし、日本で制作されたアニメがハリウッドでリメイクされることがすごく誇らしくて、私自身もワクワクしております!
もう1つ語ってもいいですか? - もちろんです!
- 洋画の「ホリディ」もいいですよ!恋に破れた2人の女性が互いの家ごと“ホーム・エクスチェンジ”するという突拍子もない話なのですが(笑)、お仕事の分野も生活習慣や環境もぜんぜん違う2人が入れ替わるんです。最初は2人ともどん底でしたけど、どんどんハッピーになっていくので、見ているこちらも幸せな気持ちになれる。なので、落ち込んだりしたときは見たくなりますし、そうじゃない時でもふと見たくなる映画なんですよ。キャメロン・ディアスが甘いお菓子をしこたま買い込んで、音楽をガンガンにかけて、うわーって盛り上がってる姿を見るとスカッとします(笑)。初めて見た時は10代だったので、そこまでわからなかったんですけど、歳を重ねて20代になってから見たら“わかるわかる!”って(笑)。そういうコメディー部分がすごく好きなんです!
身近な場所が舞台なのが魅力的!
- コメディーといえば、1月からHuluでスタートする出演ドラマ「ニーチェ先生」も福田雄一監督作のザ・コメディー。一番の魅力はどこだと思いますか?
- シチュエーションがコンビニというところ。誰もが行く場所なので、すごく身近に感じられますよね。もともとコンビニで働かれている方のつぶやきをコミカライズしたものがドラマの基になっていて、原作者の方は今もコンビニで働いてらっしゃる。もしかしたら自分にも起こり得るかもしれない状況下で繰り広げられるコメディーなので、身近さを感じながら、笑って見ていただけたらうれしいなと思いました。
- 身近な設定を「アオイホノオ」などの福田監督が映像化することで、さらに面白さが増しそうですね。
- ドラマ版は福田さんが役者に合わせた当て書きをしているので、それぞれの個性がより際立ってるんですよ!
- 当て書きなんですか!?
- 仁井くん以外は原作を基に、セリフなどが演者に寄せられてるみたいなんです。
- 松井さんが演じられる楓は、主人公のニーチェ先生が好き過ぎてトリッキーな行動をするキャラクターですが?
- たぶん、福田さんの中で楓っぽいイメージがあるんだと思うんです。好きな物に対して一直線なところが楓に通じるものがあるんじゃないかな?って。原作を読みながら、キャストに寄せて脚本を書き起こしているからこそ膨らむ“福田ワールド”が確実にあって、とても魅力を感じます。
- 実際に演じてみてどうでした?
- いろんなものを脱ぎ捨てて体当たりしたので、守るものがなくなりました(笑)。
- 例えば、どんなシーンで?
- 第2話で私の長ゼリフを福田さんが面白く演出してくださった場面があるんですが、自分でもやってるうちに面白くなってしまい、ガマンの限界を超えて演じながら何度も笑ってしまって。でも、ちゃんと笑わずに最後までできたときに、福田さんがすごく面白かったと言ってくださって。その言葉がいただけて、すごくうれしかったです。内田理央ちゃん演じる萌はアイドル的存在で、楓との対比が面白いので、そこもぜひ見ていただきたい。2人の違いが如実に描かれるトイレのシーンなどで、ぜひご確認ください。
- これまでの松井さんにない雰囲気の役で驚きました。
- はい。SKE48を卒業して初めて撮影に入ったドラマだったんですけど、福田さんにも「何でこのドラマを選んだの?」と言われました(笑)。実はコメディーは苦手な分野だったんですけど、福田さんの演出を見ながら、どうやると面白くなるのかたくさん勉強できたんです。演じながら、恥ずかしさとかいろんなことを乗り越えられたので、もっともっとやりたかったです。
- このドラマも語りたくなる1本になりそうですか?
- 語れることがたくさんあるので、なりそうですね(笑)。コメディーなので肩肘張らず、気軽に見ていただきたいですし、現場でも本当に笑いが絶えなかったので、画面からも伝わると思いますよ!

- ヒックとドラゴン
- アニメ アクション | Paramount Pictures
- 親子の絆、友情、そして未来を切り開く勇気とパワー。少年はドラゴンに「翼」をあたえ、ドラゴンは少年に「勇気」をあたえた。
松井玲奈さんのマイリスト
ニーチェ先生
ヒックとドラゴン
ホリデイ
TIGER & BUNNY
レオン 完全版
銀の匙 Silver Spoon
(第1期・第2期)銀魂
八日目の蝉
セント・オブ・ウーマン
/夢の香り鴨川ホルモー
※各作品のHuluでの配信には期限がございます。

- 松井玲奈(まついれな)
- 1991年7月27日生まれ、愛知県出身。
2015年8月31日にSKE48を卒業後、女優の道へ。2016年1月9日放送のSPドラマ「刑事バレリーノ」 (日本テレビ系)に出演。ドラマ「ニーチェ先生」はHuluに加えて、読売テレビ、日本テレビでも放送される